EC2 インスタンス数の制限で起動できない
EC2 起動時にインスタンス数の制限によるエラー発生
Contents
“Your quota allows for 0 more running instances(s)."
- EC2 をインスタンスウィザードから作成し、最終ステップの起動ボタンを押した後に、下記のエラーが出力され、インスタンスが起動できないことがあります。これは、インスタンス数の制限によるエラーです。
- Your quota allows for 0 more running instances(s). You requested at least 1
- EC2 を起動してやりたいことがいっぱいあったのに…。下記のエラーに出会うと、とても残念な気持ちになります。
EC2 インスタンス数の制限とは
- EC2 のインスタンス数の制限は、下記2種類があります。
- プロダクト別の起動可能なインスタンス数
- リージョン内の起動可能なインスタンス総数
- プロダクト別の起動可能なインスタンス数が制限内であっても、リージョン内の起動可能なインスタンス総数が制限を超えた場合は、上記エラーとなります。(例:t2.largeの制限が10、リージョン内の起動可能なインスタンス総数が20の場合、新たに作成するt2.largeが3個目でもインスタンス総数が20個を超えた時点で起動ができない)
- プロダクト別の起動可能なインスタンス数は、プロダクトタイプごとに制限されています。
- 比較的高パフォーマンスのインスタンスタイプには個別の上限が制限として指定されています。しかし、t1、t2、m3を含む一部のインスタンスファミリーには個別の上限が指定されておらず、「リージョン内の起動可能なインスタンス総数」が適用されます。そのため、AWSサポートに「リージョン内の起動可能なインスタンス総数」を上限緩和申請するときは、プライマリインスタンスタイプに「t2.micro」を選択して申請することで緩和が可能となります。
- EC2 のインスタンス数の制限は、EC2 マネージメントコンソールから確認可能です。詳細は、下記投稿をご覧ください。「実行中のオンデマンドインスタンスの数: EC2」が「リージョン内の起動可能なインスタンス総数」を表しています。
EC2 制限の上限緩和を申請する方法
- AWSサポートにCaseを登録して、制限の上限緩和を申請します。Basicプラン(無償のサポートプラン)でも上限緩和申請が可能です。
- コンソールの右上から、サポート ⇒ サポートセンターをクリックします。サポートセンターのダッシュボードが開きます。
- Service limit increaseを選択します。
- Limit typeに「EC2 インスタンス」を選択します。
- Request-1に、リージョン、プライマリインスタンスタイプ(例:t2.large、c5.xlarge)を選択し、New limit valueを指定します。他にもタイプがある場合、Request-2に指定できます。
- Case登録後、営業時間内であれば数時間で、AWSサポートから回答が届きました。
- 念のため、EC2 マネージメントコンソールからEC2 のインスタンス数の制限が変更されたことを確認しましょう。また、実際にEC2がエラーなく、起動できることも忘れずに。
- インスタンス数の制限は、前述の通り2種類あります。プロダクト別の起動可能なインスタンス数が制限内であっても、リージョン内の起動可能なインスタンス総数が制限を超えた場合は、再度エラーとなりますのでご注意ください。(例:t2.largeの制限が10、リージョン内の起動可能なインスタンス総数が20の場合、新たに作成するt2.largeが3個目でもインスタンス総数が20個を超えた時点で起動ができない)
- AWSサポートに「リージョン内の起動可能なインスタンス総数」を上限緩和申請するときは、プライマリインスタンスタイプに「t2.micro」を選択して申請することで緩和が可能となります。