コミュニティを作って8年。目的は後から分かる。

12月 3, 2023コラム

コミュニティを作って8年が経ちます

  • こんばんわ、新川です。今日は、"コミュニティ作り" の切り口で文章を書き始めますが、これは働き方の話であり、生き方の話になります。2015年4月、30代前半に、私は東京都から三重県に移住して参りました。妻と3人の娘たちと共に、生活の舞台を地方に切り替えたのです。あれから、9年弱の月日が経とうとしています。今日の登場するコミュニティは、IT のコミュニティに関する話ではなく、地域に作った子供を中心としたミニバスケットボールチームのコミュニティです。
  • 8年前に、私は夫婦で小学生向けのミニバスケットボールチームを作りました。すでに私の娘たちは卒団しておりますが、今でもコミュニティの代表をさせて頂いております。設立当初は、自分の子供がバスケをするために作ったチームでしたが、今では娘を育ててくれたバスケに恩返しをする場となっております。昨年から加入する小学生は50人に及び、保護者を合わせれば、100人を超える組織になりました。ミニバスケットボールチームを作った経緯や設立への想いは、こちらのホームページを参照ください。

 

コミュニティに救われた

  • 三重県桑名市の子供たちが、ただ安心してバスケを楽しめるようにと運営しておりましたが、ある時気が付きました。救われたのは、私たち夫婦だった。まだ三重県、桑名に馴染めなかった。体育館へ週に2回足を運び、暑い日も寒い日も走って、子供に声を掛け、泣いたり笑ったり。家族でバスケに一生懸命だった。体育館が特別な場所となり、救われたのは私たちの方だと気付きました。
  • 大人と、子供の違いは何でしょうか。それは、「今を生きる」ことです。体育館で、子供は今を生きています。一方で、大人は時間に追われています。将来を不安に感じたり、過ぎたことを悔やむ。大人が本気じゃないとき、子供には見透かされます。だから、子供から学ぶ。大人も、本気で事に当たること。大人だって、「今を生きる」ことは出来ます。

 

子供を通して教わること

  • 今日の練習で、コーチが言いました。「ストレッチをいい加減にすれば、怪我をする。練習は惰性ではいけない。1つ1つを真剣に取り組むんだよ。」 これを耳にする大人の方が恥ずかしい。惰性で仕事をしていないか。ハッとすることは、私にもある。
  • 練習終わりの挨拶で、別のコーチが言いました。「バスケが上手くなるために大事なことが3つある。1つは、上級生のプレーを真似すること。2つ目は、自分が下級生に教えること。3つ目は、本気でやることだ。」 大人になるにつれ、基礎を学ぶこと、人の良い所を真似ることが出来なくなる。自分ばかりを優先して、人のために動けなくなる。今日一日を、大切に生き切ったか。子供が教わることは全部大人にも言える。子供に見られても、恥ずかしくない働き方をしようぜ。

 

目的は後からはっきりとする

  • コミュニティも組織も生き物である。常にすったもんだあり。誰かが悪口を言った、そんな事件は頻繁にある。子供同士だけでなく、大人の間でもある。怪我をさせ、謝罪に行くこともある。学校に頭を下げに行くこともある。メンバーも入れ替わり、去る者は追わず。ここには、それ以上に喜びもある。メンバーの数だけドラマがある。体育館は、いつもエネルギーが渦巻いている。行けば分かる。大人は、子供たちから元気をもらって帰る。
  • コミュニティの目的は、時間の経過とともに、はっきりと分かってくる。子供のため、地域のためと思ってやって来たが、自分のためだったと分かる。ただ、出来ることをやっているだけ。自分の子供は大きくなるにつれて、やれることは減る。親父は働いて稼ぐだけである。あとは、出来ることは、このコミュニティで恩を送るだけ。目の前の出来ることを、一生懸命に働く。恩送りが伝わることを願って。

 

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Posted by takaaki