【OCI入門】VCN・仮想マシンの作成
概要
- こんにちわ、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 始めました! 今後の業務で、OCI の案件が予定されておりますので、私もOCI を勉強中です。
- 本記事では、OCI をこれから学習したいと考えている方に向けて、Virtual Cloud Network (VCN) と仮想マシン(Compute) の作成手順を解説します。VCNとは、AWSでいうVPCのようなもので、クラウド上に作るプライベートなネットワーク空間です。
Virtual Cloud Network (VCN)の作成
- OCI のコンソールにアクセスします。
- 左のナビゲーション・メニューを開き、「Virtual Cloud Networks」を選択します。
- 「Create VCN」を選択します。
- 次の情報を入力します。
- Name:VCNの名前。必ずしも一意である必要はありませんが、コンソールから後で変更することはできません。(ただし、CLIから変更が可能です)
- Create In Compartment:変更なし。
- IPv4 CIDR Blocks:VCNに対して最大5個の重複しない IPv4 CIDRブロックを指定します。CIDRブロックは後から追加、削除が可能です。
- Use DNS hostnames in this VCN:VCN内のホストにDNSホスト名を割り当てるために必要です。
- DNS Label、DNS Domain Name (<VCN_DNS_label>.oraclevcn.com)は、自動的に指定されます。
- IPv6 Prefixes:Oracle割当てのIPv6 /56 prefix を割り当てる様にリクエストできます。あるいは、VCNにBYOIPv6 prefix またはULA prefix を割り当てることができます。
- 「Create VCN」を選択します。
- VCN のリソースが作成できました。
- VCN のリソースを選択し、Details を押して情報を確認します。
- Security → Security Lists を選択すると、以下のようにデフォルトのSecurity List が作成されていることが分かります。
- 次は、Subnet を作成します。Subnets を選択します。
- 「Create Subnet」を選択します。
- 次の情報を入力します。
- Name:Subnet の名前。必ずしも一意である必要はありませんが、コンソールから後で変更することはできません。
- Create In Compartment:デフォルトでは、Subnet は現在のコンパートメントに作成されます。
- Subnet Type:Regional (Recommended) あるいはAvailability Domain-specific を選択します。「Regional」を選択します。Regional Subnet にはリージョンのどの可用性ドメインにもリソースを含めることができます。Availability Domain-specific は、可用性ドメインも指定する必要があります。
- IPv4 CIDR Blocks:Subnetの IPv4 CIDRブロックを指定します。VCNのCIDRブロック内であり、他のSubnet と重複しないことを確認します。CIDRブロックは後から変更が可能です。
- IPv6 Prefixes:Oracle割当てのIPv6 /64 prefix を割り当てる様にリクエストできます。あるいは、VCNにBYOIPv6 またはULA prefix を入力できます。1つのSubnet に最大3つのIPv6接頭辞を含めることができます。
- Route Table:Subnet に関連付けるRoute Table を選択します。デフォルトのRoute Table が割り当てられています。
- Subnet Access:Subnet 内のVNICにパブリックIPアドレスを含める場合は、「Public Subnet」を選択します。
- Use DNS hostnames in this Subnet:このオプションは、VCNの作成時にDNS Label が指定されていた場合にのみ使用できます。このオプションは、Subnet のホストにDNSホスト名を割り当てるために必要です。
- Dhcp Options:Subnet に関連付けるDHCPオプションのセットを選択します。デフォルトのDHCPオプションセットが割り当てられます。
- Security Lists:1つ以上のSecurity List をSubnet に関連付けます。
- 「Create Subnet」を選択します。
- Subnet のリソースが作成できました。
- Subnet のリソースを選択し、Details を押して情報を確認します。
- Security → Security Lists を選択すると、以下のようにデフォルトのSecurity List がSubnet に割り当てられたことが分かります。
- 続けて、2つ目のSubnet を作成します。次は、「Private Subnet」を選択します。
- Subnet のリソースが2つ作成できました。
- VCN に戻り、Gateways を選択します。「Create Internet Gateway」を選択します。
- Internet Gateway を作成します。
- Nameを入力し、「Create Internet Gateway」を選択します。
- Internet Gateway が作成されましたね。
- 次に、NAT Gateway を作成します。「Create NAT Gateway」を選択します。
- Nameを入力し、パブリックIPのタイプに「Ephemeral Public IP Address」を選択します。IPアドレスは永続的ではありませんが、NAT Gateway が存在する期間は使用できます。
- 「Create NAT Gateway」を選択します。
- NAT Gateway が作成されましたね。
- Route Table を2つ新規作成します。
- 以下はパブリック用のRoute Table です。Destination 0.0.0.0 に対して、Target にInternet Gateway を指定しています。
- 以下はプライベート用のRoute Table です。Destination 0.0.0.0 に対して、Target にNAT Gateway を指定しています。
- Route Table が2つ作成されました。
仮想マシン(Compute) の作成
- 左のナビゲーション・メニューを開き、「Compute」→「Instances」を選択します。
- 「Create instance」を選択します。
- 次の情報を入力します。
- Name:仮想マシンの名前。
- Create in compartment:インスタンスを作成するコンパートメントを選択します。
- Availability domain:インスタンスを作成する可用性ドメインを選択します。
- Advanced options を展開します。Capacity type を選択します。今回はデフォルトの「On-demand capacity」を選択しています。
- Fault Domain は、指定しない場合、デフォルトでシステムが選択を行います。
- イメージとシェイプを選択します。デフォルトでは、Oracle Linuxイメージを使用してインスタンスが起動されます。別のイメージを選択する場合は、「Change image」を選択します。
- 別のイメージの選択では、Ubuntu、Ret Hat、Windows など別のOS、Marketplace の利用、My image(カスタムイメージ)を利用することができます。
- 別のシェイプを選択する場合は、「Chage shape」を選択します。
- シェイプ・シリーズに、AMD、Intel、Ampere のプロセッサ・グループを選択します。フレキシブル・シェイプは、OCPU数、メモリーサイズ(GB) がカスタマイズ可能です。
- Advanced options として、管理オプションが指定できます。Initialization script では、Cloud-initスクリプトを設定できます。
- 「Next」を選択します。
- 続いて、Security の設定です。こちらでは、保護インスタンスまたは機密コンピューティングの設定ができます。必要に応じて、編集を行います。
- 「Next」を選択します。
- 続いて、Networking の設定です。
- Primary network では、Select existing virtual cloud network を選択し、既存のVCN を選択します。
- Subnet では、Select existing subnet を選択し、既存のSubnet を選択します。
- Private IPv4 address は、「Automatically assign private IPv4 address」あるいは「Manually assign private IPv4 address」を選択して、プライベートIP アドレスの設定を行います。以下の例では、手動でプライベートIP アドレスを設定しています。
- インスタンスをPublic Subnet に配置する場合、「Automatically assign public IPv4 address」を有効にします。
- Add SSH keys では、キーペアを自動で生成、公開キーをアップロード、公開キーの貼り付け、SSHキーなしから選択します。キーペアを生成する場合、鍵の管理にご注意ください。
- 「Next」を選択します。
- Boot volume では、インスタンスのブート・ボリュームのサイズと暗号化オプションが設定できます。
- 「Next」を選択します。
- Basic information で設定内容を確認します。問題なければ、「Create」を選択します。
- 無事に、仮想マシン(Compute) の作成ができました。
- 次回は、作成した仮想マシン(Compute) への接続方法を紹介します。