足元を掘る
自分を変える一番の近道
- 人生いろいろあります。変わりたい・生き方を変えたいと思ったこと、一度や二度はあると思います。今日は、自分を変える一番の近道を紹介します。私が40年生きて、たどり着いた1つの真理です。人はどれだけ強く決心しても、大して変わらないということ。泣いても怒っても、人間それだけじゃ変わりません。自分を変える一番の近道は、”反復”です。
- 〇〇をやるぞ、もしくはもう絶対に〇〇をやらないと誓っても、悲しいけれど時間と共に薄れてしまう。決心よりも、反復が大事。日々の実践・目の前の事に、愚直に取り組むこと、練習をすること、一生懸命に働くことなんです。これが人を大きく成長させます。
- 不思議だけど、シンプルが良い。シンプルなことを続ける方が難しい。例えば、すれ違ったら挨拶をすること。時間を守ること。名前を呼んで、話しかけること。責め心なく、注意すること。身近な人に、感謝を伝えること。意外と知らない人が多いのですが、シンプルなことを毎日繰り返すことで人は大きく変わる。だけど、これを読んでもやらない人が多い。本当に変わりたいなら、反復しようぜ。
- 成功の秘訣は、めんどくさいかもしれないけど、毎日練習すること。ほとんどの人は、天才じゃない。練習もせず、成功するはずがない。毎日繰り返した人だけが、1年後にすごい人になる。目立つことをする必要はないし、焦ることはない。地道に、足元を掘ること。
- なぜやらないか。それはまだ本気じゃないから。やりたいことは、たくさんあるんです。だけど、人生は短いよ。たいしてやれないことを自覚しようぜ。諦めることも大切。絶対にやりたいことだけ、今日やろう。
足元を掘る
- 今年の4月から、会社のグループリーダーになりました。有難いことに、共に働く、メンバーが出来ました。実は私、仕切るのが得意ではありません。出来ないからこそ、手を挙げました。
- 私のもう一つ苦手なコトは、人への関心が低い事。数年前に娘からの言葉で気が付きました。感情の起伏が小さいことも一因なのですが、目の前の人を喜ばせる事が不得意で、昔からの課題なんです。また、自分の苦手なことは、1人だと気付けません。他人を通じて、初めて自分が出来ないことを知る。みなさん同じだと思いますが、いつも他人を通して自分のことに気付き、他人を通して磨かれるのだと思います。
- 身近な人から言われた言葉にぐさり。「あなた、それでどうやって家族を守るの? 会社じゃリーダーになったんでしょ。それでどうやってメンバーを守るの?」 自分は我が事ばかり。まだまだ他者への関心が低い。そんな時に知りました。他者への関心・他人への思いやりの根本は、親への関心なのだと。親への関心、親孝行ができるか。親をも喜ばせられない人が、お客様やメンバーを喜ばせることはできないんですね。
- じゃあ、どうしたら、親への関心を高めることができるのか。自分を変えようと、親に毎日ハガキを送ることにしました。最初の頃はなかなか続かない。週に2回だけ。次は2日に1回。いまは、5ヶ月目に入り、ようやく毎日書ける様になりました。親に毎日書くネタあるのか? そう思うかもしれません。だけど、書くことはいくらでもあるんです。このハガキの狭い領域に、何を書くか。それは、今日一日を大切に生きたのかと同じ。今日一日をどう取り組んだか、失敗したこと・良かったこと、今日も色々あったから、書くことはいくらでも出てくる。親へのハガキは、自分に向き合うということ。日々の反復で、不思議と、日々の心持ちも変わってきます。こうやって、あと何回ハガキが書けるだろうか、と思うようになります。ハガキ1枚1枚に、なぜか感謝があふれてくる。両親の住まい・父母の名前を書くことが、これほど幸せなことだったのかと、気付ける様になる。こうして、シンプルだけと反復することで、私が変わり始めます。
- 仕事も同じ。足元を掘る様に、日々取り組むこと。毎日、一生懸命に働くこと。そうすると、生きていて、いい加減に済むことは何一つないな、と思うようになります。一日を大切に生き切るように変わります。
- うちのグループでは、毎日朝会・夕会を行っており、夕会では順番に今日見つけた良い事を共有しています。すると、これまで印象に残らなかった出来事に意識を向ける様にようになり、夕会で伝えようと頭に残ります。これまでスルーしていた小さなことに、1つずつ感謝を伝えることができます。良い事探しが習慣化されれば、日常の捉え方が変わります。まるで、もう一色カラーが足された様な気がします。
- 良い事見つけを毎日繰り返すと、メンバーの自己肯定感アップや自信につながっていきます。この取り組みを始めて、まだ半年。次の半年はどう変わっていくか楽しみです。
枝葉より根を生やせ
- ここで、クイズ! この身体で、一番頑張っている部位はどこでしょうか? キーボードを打つ指か? 思考している脳みそか? どこだと思いますか?
- 答えは、足の裏なんです! 実は私、リモートワークを始めて3年間、一日中スタンディングで働くワークスタイルです。この足の裏、日に当たることもなく、一日身体を支え、働き続けてくれる。なんて、すごいやつなんでしょう。
- この足の裏の様に、実は私たちの生活には、見えないところで大勢の人が頑張っています。そう思えば、今日の私の成功は、私だけの力じゃない。多くの人の働きのお陰で、今の私が在ることを発見します。
- 私たちは、木に例えると、つい枝を伸ばそうとか、葉を生やそうとか、目に見えることに必死です。そして、枝葉ばかりに意識がいくと、私とあなたは、別々の生き物だと考えてしまいます。しかし、足元を見れば幹も根も同じ。そして地面はつながっている。枝葉より根を生やすことに心を向ければ、不思議と元気が湧いてきます。そして楽に生きられます。
- 私は一人じゃない。人の喜びが我が喜び。そう思えば、働くことが楽しくなる。