AWS サービスクォータによる制限の確認
Contents
概要
はじめに
- 今回はAWS サービスクォータをご紹介します。AWSのユーザーあるあるとして、「現在使っているAWS環境の制限はいくつだろう?」と思うことがあります。
- 以前は、制限を確認するためにサポートケースの履歴を調べておりましたが、2019年7月のアップデートにより、AWS サービスクォータによる制限の確認が可能となりました。今回、使っているAWS環境の制限を確認する必要があり使ってみましたので、記事しました。
- VPCおよびEC2 に関しては、以前からEC2コンソールでの確認が可能です。こちらの記事を参照ください。
AWS サービスクォータとは
- AWS のサービスごとにデフォルトのクォータがあります(以前は制限と呼ばれていました)。AWS のサービスのクォータを一か所から管理するのに役立つ AWS のサービスです。クォータ値の参照の他に、クォータの引き上げをリクエストすることもできます。
クォータ(制限)を確認する
- Service Quotas コンソールを開きます。
- クォータはリージョンによって異なります。確認したいリージョンを選択します。
- 「AWS サービス」を選択し、現在のクォータ(制限)を確認します。(一部のリージョンしか表示されないサービスもありますので、ご注意ください)
- 以下は、VPCのクォータであり、「Network interfaces per Region」のクォータ値がデフォルトから上限緩和されていることが分かります。また、その他のクォータは、デフォルトのクォータ値となります。
クォータ(制限)の上限緩和を申請する
Inbound or outbound rules per security groupのクォータ引き上げ
- 次に、クォータの上限緩和を申請します。
- 今回は、Security GroupのInbound or outboundルール数が上限に達したため、下記のエラーが表示されました。クォータを引き上げ、デフォルトのクォータより多くのルールを設定したいです。
- クォータを選択し、「クォータ引き上げリクエスト」をクリックします。以下は、「Inbound or outbound rules per security group」のクォータを選択しています。デフォルトのクォータが60であることが分かります。
- 変更後のクォータ値を入力し、「リクエスト」を選択します。今回は、60 → 100に引き上げます。
- リクエスト後、「ダッシュボード」より「保留中のサービスクォータリクエスト」のステータスを確認しましょう。
- 10分程度経過して確認すると、クォータ値が100に引き上げされたことが分かります。