AWS Marketplaceから起動のAMIコピーでエラー

AmazonLinux_CentOS,AWS,EC2

概要

  • 先日、AMIをアカウント間で共有/コピーする方法をご紹介しました。(下記記事を参照ください)
  • 本日は、AMIのコピー時に、「Images from AWS Marketplace cannot be copied to another AWS account.」のエラーに遭遇したため、対応方法をまとめます。
 

AWS Marketplaceから起動のAMIで注意すること

AWS Marketplaceの見分け方

  • AMI の情報を確認した際に、製品コードに「marketplace」と表示がある場合、AWS Marketplaceを利用して起動したAMIとなります。
  • AWS Marketplaceはソフトウェアを販売または購入できるオンラインストアであり、AWS Marketplaceを利用して起動したEC2から取得したAMIは、別アカウントでコピーできない仕様となっています。
  • EC2のドキュメントには、下記の記載があります。
直接取得したか、共有されたかに関わらず、AWS Marketplace から取得した AMI をコピーすることはできません。
   

AWS Marketplaceから起動のAMIでできること

  • アカウントA は、フランクフルトリージョンを利用していると仮定します。このフランクフルトリージョンには、AWS Marketplaceを利用して起動したEC2があります。
  • アカウントA 内のオペレーション:
    • アカウントA内であれば、フランクフルトリージョンから東京リージョンにAMI をコピーできる
    • コピーしたAMIを使用して、東京リージョンに新規のEC2を起動できる
 

AWS Marketplaceから起動のAMIでできなかったこと

  • アカウントA →アカウントB間のオペレーション①:
    • アカウントAのフランクフルトリージョンからアカウントBに対して、AMIを共有する。その後、アカウントBのフランクフルトリージョンからアカウントBの東京リージョンへAMI のコピーができない。「Images from AWS Marketplace cannot be copied to another AWS account.」のエラーが出力される。
 
  • アカウントA →アカウントB間のオペレーション②:
    • アカウントAのフランクフルトリージョンからアカウントBに対して、AMIを共有する。その後、アカウントBのフランクフルトリージョンから共有されたAMIを使用して、新規のEC2が起動できない。下記の作成失敗の画面が出力され、「In order to use this AWS Marketplace product you need to accept and subscribe.」と表示されます。
    • アカウントBでAWS Marketplaceを利用するには、ソフトウェアの購入が必要となるようです。次に表示されているAWS MarketplaceのURLにアクセスが必要になります。詳細は、次項の対処方法を参照。
 

対処方法

  • 前述の通り、AWS Marketplaceを利用して起動したEC2から取得したAMIは、別アカウントでコピーできない仕様となっています。
  • AWS Marketplaceを利用して起動したEC2から取得したAMIを再利用する場合は、次に示す手順を行います。

AWS Marketplaceから起動のAMIを別アカウントで再利用するための手順

  • 以下、アカウントAのフランクフルトリージョンにあるAMIをアカウントBの東京リージョンで再利用する手順です。アカウントAとアカウントBで同一リージョンを使用する場合は、①の手順をスキップしてください。
    • ①アカウントAにおいて、対象となるAMIをフランクフルトリージョンから東京リージョンにコピーする。
    • ②アカウントAの東京リージョンにおいて、コピーしたAMIをアカウントBに共有する。
    • ③アカウントBの東京リージョンにおいて、共有されたAMIを確認する。
    • ④下記AWS Marketplaceにアクセスする。"sku" には製品コードを指定する。(製品コードの確認方法は前述)
    • ⑤右上の[Continue to Subscribe]を押す。
    • ⑥CentOS 7 のSubscribeに対して、[Accept Terms]を行う。
    • ⑦CentOS 7 のSubscribe完了を確認する。
 
  • 以下は、⑤のAWS Marketplaceで[Continue to Subscribe]を行う際の画面です。
 
  • 以下は、⑥のCentOS 7 のSubscribeに対して、[Accept Terms]の画面です。
  • 以下は、⑦のCentOS 7 のSubscribeが完了した画面です。