[LT報告] JAWS-UG 名古屋 AWS認定試験を受けてみようと思った方へ送る勉強会
はじめに
- こんにちわ。今週9/12 (火) は、JAWS-UG 名古屋にLT枠で参加させて頂きました。9月の JAWS-UG 名古屋は、『AWS認定試験を受けてみようと思った方へ送る勉強会』をテーマに開催されました。会場は、7月に引き続き、コラボベース NAGOYA。会場を貸してくださる 株式会社コラボスタイルさんは、設立10周年とのこと。コラボスタイルさん、10周年おめでとうございます。
- 今回は技術にフォーカスした勉強会ではなく、AWS認定試験に合格した方々の体験記、自社のAWS認定マスターたちに聞いてみたインタビュー結果や、AWS認定試験全冠の方々のトークタイムなど、AWS認定試験をテーマに濃い話が聞けた勉強会になりました。
- 今回のJAWS-UG 名古屋に参加した感想として、他社のエンジニアの方々も資格試験を頑張っている話を聞け、「チャレンジしているのは自分だけじゃない」、「私も負けられない!」とモチベーションが上がりました。そして、定期的に社外の勉強会に参加することは、新鮮な気持ち、新しい発見があり、自社に持ち帰りたいと思う気付きもあるなど、刺激を受けますね。今回もコミュニティを企画・運営いただいた方々へ感謝です。いつもありがとうございます。
AWS認定試験の短時間勉強法
まえがき
- 今回は、「AWS認定試験、私の短時間勉強法」と題して、私の勉強法 をLT させて頂きました。
- 私はクラウド未経験からアイレット株式会社に転職を行いました。転職活動をしていた5年前の 2018年9月、ある会社の一次面接で「あなたは色々と資格を取っているが、クラウドの資格は1つもないですね」と言われたことがあります。今回、LT の準備をする中で、あの時の面接官に言われた何気ない一言、そしてあの時私は、「ああ、自分はもう今時のエンジニアじゃないのか」と現実を知って、肩を落としたことを思い出しました。
- その後、2018年11月にアイレット株式会社に転職。私は、この5年弱の期間に、AWS認定試験を x10個取得、GCP認定試験を x6個取得しました。クラウドの資格 x16個は多い様に感じるかもしれませんが、当社はAWS・GCPの全冠制覇を達成した方が多くいらっしゃるため、私はまだまだこれからです。
- そして、今回LT の準備して思ったことは、資格試験という切り口ですがこの 5年間を振り返る機会になったこと。ここ数年間の勉強法の長所・短所に目を向けることが出来たことです。
ここでクエスチョンです!
- LT は、この問いかけから始めてみました!「あなたは、なぜAWSの認定資格を取るのですか?」
- この答えは、人によって違うと思います。
- レベルアップ! AWSのスキルを身に付けたい。
- 業務に役立てたい。
- 自分のスキルの証明。(転職でアピール等)
- 給与アップ(あるいは会社の報奨金制度)のため。
- クラウドの会社・業界で生き残るため。
- 社内の他のエンジニア・若手に負けられない。
- などなど..。
- 私の場合、前職 20代の頃は、上記 1~3番目の理由が強かったかと思います。転職した今の会社では、上記 4~6番目の理由が強くなった印象です。社員が資格に挑戦する1番のモチベーションは、会社の資格手当が魅力的であること。正直、これは大きいです。
- そして、人を突き動かすには評価だけではなく、感情が必要です。前職では、資格試験に挑戦するのが少数派でした。今の会社では真逆であり、社員の大多数が資格に挑戦している。自分だって負けていられないと感じるし、会社が認定資格の保有数をアピールするから、この会社あるいは業界で生き残るために取らなきゃと思う。
- 当社は、AWS認定資格を全冠制覇した AWS All Certifications Engineers が次々と誕生しています。まるでドラゴンボールZ でスーパーサイヤ人の登場が珍しくなくなった不思議な感覚と同じ。同僚や若手が全冠制覇する話を聞くと、メラメラとやる気も湧いてきますね。
資格の勉強方法が変わった
- 前職までは、資格試験の受験は、まるで登山の様でした。先ず受験までのハードルが高い。情報処理技術者試験であれば、年に1回もしくは2回のチャンスしかない。そして、ベンダ認定試験ならば受験費用が高いため、会社への申請や予算の確保が必要だった。山に登る前から、準備を整える必要があった感じです。試験対策の本を購入して、数ヵ月から半年かけて勉強していました。試験が近くなると、週末は家族に頭を下げ、部屋にこもって勉強したり、会社から帰宅して2時、3時まで勉強するスタイルでした。
- 今の私は、参考書に食らいついて勉強する時間はない感じです。40代に突入し、資格の勉強に2時、3時まで費やす体力もない。資格の勉強を通してスキルを習得する副次効果は諦め、試験合格のみを目的に絞ります。仕事もプライベートも多忙であり、数ヵ月かけて勉強は難しい。試験日前の数日間だけ、短期集中で臨んでいます。
- 試験の当日だって時間を惜しみ、名古屋のテストセンターではなく、自宅から遠隔の受験を選択しています。
私の短時間勉強法
- 最初にやることは、受験日を決めること。この9月も、9/8(金)と9/20(水)に、AWS とGCPの試験を受験します。今回私が受験を決意、申し込んだのは、8/31(木)でした。決めたら、すぐに申し込みを行います。
- 試験の申込とセットで行うことは、Udemy を探して、購入することです。とりあえずコースを決め、購入したら、受験日と勉強開始日をスケジュールにセットして、一旦忘れます。
- Udemy のコースを探す工夫を紹介します。Udemy は、模擬試験(Exam) のコースだけを狙います。動画を使ったレクチャーのコースは選びません。また、日本語のコースは避け、英語のコースを選ぶようにしています。Google 翻訳で十分です。メーカーのドキュメントと同じであり、英語の方が情報は新しい。そして、できるだけ定番のコースより、新しくリリースされたコースを探して選びます。
- また、本番に近い問題数を提供するコースを探す様にしています。本番に近い問題数を準備する作成者は、きっと試験ガイドに沿って、出題する分野・比率を考えているのではないかと思います。お気に入りの作成者が居るなら、作成者で選んでも良いと思います。
- 試験勉強は、Chrome拡張機能のUdemy Interactive を活用しています。隙間時間を使って、一問一答できるため非常に便利です。
- Udemy の模擬試験で、少なくとも、演習テストを 1往復は行います。次に、不正解だけでも復習するように努めます。
- 問題を読むには、国語の力が必要です。この問いは、何を最も重視しているか?を考えて、読みます。
- コストを下げたいのか?、セキュリティ、パフォーマンスを改善したいのか?、コストも下げつつ、他の課題も改善したいのか?、など何を重視しているかで解答が変わります。
- 答えを完全に理解することより、(用語やサービスの名称を含め)問いの文章が理解できること、問いに対する答えに「なるほど」と半分理解したら、次に進むことにしています。この短時間で、使ったことがないサービスを完全に理解するのは、多分無理。次同じ問いが出た時に、答えが選択できるならok とします。このように頑張って、演習テストを 1往復します。
- 当たり前になりますが、振り返りが大事です。正解の問いを2度3度解くより、間違いの問いをリトライします。自分が間違った問いは、自分にとって貴重な資料です。
- 私の場合、AWS認定試験は、Associate → Specialty → Professional の順に取得が良いと思います。私の場合、Specialty はData Analytics や Machine Learning が不合格で未だ取得できていません。他のSpecialty は、利用経験あり、勉強しやすかったのだと思います。また、Professional は問いの文章量は多いものの、業務寄りだったからか、Udemy の模擬試験は一往復せずに、一発合格しています。
まとめ
- もしある試験に数時間の勉強だけで合格しても、次も同じスタイルで受かるとは限りません。前提になる知識に差があったからだと思います。試験勉強を計画する際に、自分の持っている知識に合わせて、勉強時間を確保することが大事です。
- 試験の決め手は、"どのサービスも不変なこと" + “正しいプロダクト知識" だと思います。どのサービスも不変なことは、問いの文章を理解し、何を重要視しているかを見極めること。コスト最適化やセキュリティ、パフォーマンス改善などベストプラクティスの考え方を理解することです。そして、正しいプロダクト知識は地道に勉強して、不足を補うしかありません。
- LT の準備から発表を通して、改めて感じたことは、私は大変良い環境に身を置いているということです。当社社員の多くが資格試験にトライしており、切磋琢磨しています。環境が人を作るは、真実だと思います。
おまけ
- 今回の勉強会には、トレノケート AWS 認定インストラクター の 山下 光洋さんがいらっしゃっていました。弊社のAWS All Certifications Engineers 黒野と共に、「AWS 認定試験全冠の方のトークタイム」で話して下さいました。
- 最後に、山下さんからAWS 認定試験のクイズがあり、私運良く(!?)正解したため、山下さんの書籍 (AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル)を頂きました。ありがとうございました!