若手エンジニアに伝えたい 7つのコト
若手エンジニアに伝えたい 7つのコト
はじめに
- こんにちわ、iret 名古屋事業部のインフラエンジニア 新川です。2018年 6月18日に名古屋事業部が設立され、ちょうど本日で、2年が経過します。私も名古屋事業部の設立と同じ2018 年に入社したため、名古屋事業部の成長と共に歩んでいることを大変うれしく思います。
- 今月、新卒研修を終えたばかりの新人が名古屋事業部に配属してくれました。これまで当事業部は中途採用がメインであったため、新卒のメンバーが仲間に加わることは、私たちにとっても新鮮であり名古屋事業部がパワーアップする感覚です。当社に来てくれたことに感謝しています。
- 今週は新人との1 to 1 があったということもあって、この機会に普段私が大切にしていることから「若手エンジニアに伝えたい 7つのコト」をまとめてみました。当社に限らず、広く、若手エンジニアの方々に読んで頂ければ大変有難いです。そして、私自身も知らないこと・出来ていないことが数多く、日々悩みながら、勉強・実践を重ねている立場です。共に学び、働くことが出来たら幸いです。
若手エンジニアに伝えたい 7つのコト
なりたい自分を具体的に描くこと
- 「あなたは、どんな自分になりたいですか?」、私たちは 1日に何度もインターネットで検索していると思いますが、意外と自分への問いかけってできてないですよね。だけど、脳って質問を投げるとすごい勢いで検索を始めるのです。ゴールがないと進むこともできないので、ぜひ先ずは「なりたい自分」を描いてみましょう。
- ふと考えると、私を突き動かすものは、高校卒業前に親父へ送った手紙の一文です。「ITの世界で天下取るから、見といて下さい」と。この一文は20年後も記憶に残り、今も私のスタートであり、ゴールです。私が前職の19年勤めた東芝を辞めた理由は、「このままじゃだめだ。この世に生を受け、東芝に技術者として育ててもらった。だからこそ、この体と頭を存分に使って、今を全力で生きたい。」、そう思ったからこそ新たな場で挑戦しています。
- 私は、自分で決めた目標を手帳の 1ページ目に書くことにしています。例えば、「年収 〇〇〇万円!」や「△△資格試験に合格する」、「ブログを100件書く」といった具体的な目標を決めて、手帳に書き込みます。また、夢は自分が目にする機会が多ければ多いほど叶うらしく、ドリームマップと言い、〇年後の夢を写真やイラストを使って描き、よく目にする壁に貼っています。ここが1つ目の大事なポイントで、滅多に見ない目標は見つけるとため息が出てしまいますが、不思議と毎日目にする目標は、あたかも、そうなったかのような気持ちで過ごせます。
- そしてもう1つの大事なポイントは、自分で決めること・具体的に描くことです。ビジョンが大きい場合は、サブゴールを決めて、アプリなどを活用して習慣化できるように工夫します。
- 行き先がないから不安になるのだと思います。不思議と、自分で描いたビジョンがあるだけで、今日が前向きに変わります。
今日1日を、仕事の計画から始めること
- 私の場合、油断すると自分が引いたはずのスケジュールに追い込まれます。どうやってこの難局を乗り切ろうか…と不安な 1日を過ごします。こんな日は、まるで自分の仕事ではなく、やらされている仕事だと感じてしまうものです。
- そんな時は、(忙しくても)1日の始まりを、仕事の計画を立てる時間にします。この仕事の計画があるだけで、同じ仕事でも、自分の仕事だと感じる様になります。同じ1日が、自分の 1日だと感じる様になります。そして、月曜日の朝は1週間の計画を立てる時間にします。これだけで、これは自分の人生だと感じる様になります。
- 1日1日を、喜んで働くことができれば、私がこの人生の主人公であったことを思い出します。
自分への投資を惜しまないこと
- 残念ながら、私は学生時代に受けた英語の授業がなかなか身に付きませんでしたが、前職で海外出張で悔しい思いをしたことで、ひと月数万円を自腹で払い、AEON に通ったことがあります。身銭を削って習うことで、この期間は人生で一番真剣に、英会話を学ぶことができました。
- 会社からの指示で受ける研修と、自分のお金や時間を削って受ける学びは、同じ内容であっても得るものに確実な差があります。必ずしも、就業後や休日に勉強をすることが正解だと言う訳ではありません。しかし、入社した時の用意ドンで、既に差がある事実。寝ても覚めても学ぼうとしている人、目の前に起きるあらゆることから何かを得ようとしている人は、誰よりも成長のスピードが速い。
常にアウトプットを忘れないこと
- 私は今日、どれだけ価値ある仕事をしただろうか。今日は想定外のエラーに遭遇して、試行錯誤でプログラムが動いたけれど、私は何ができるようになっただろうか。エンジニアは試行錯誤の連続だと思いますが、そこから何を得るかは自分次第です。あなたも知っている通り、微差が大差になる。だから、自分の為にアウトプットを続けよう。
- 楽天的な私も、自信を失くしたり、自分の価値に悩むことがあります。そんな時に、これまでのアウトプットの積み重ねが自信になり、私の支えになります。
自分の目て見て考えること
- 人間は思った以上に、節穴同然で抜け作です。極端な例かもしれないが、Linux環境で、"ls testdata.txt"とコマンドを打つつもりが、"ls testdate.txt"と打ち間違えたとします。コマンドの実行結果には、「No such file or directory」のエラーが出力されるが、このエラーを1文字も読まずにインターネットで検索し始める人も多い。もしlsコマンドのバグだと記事が見つかれば、パッケージのアップデートを始めるかもしれない。まさかと思うかもしれないが、これはあり得ない話ではない。まるで、起きた事象に関心がなく、答えだけ欲しいみたいに。
- 起きている事象を把握できないと、何をすべきかが判断できない。例えばエラーメッセージやシステムダウンがなぜ起きたのか、発生した状況や出力されたメッセージを見て、いつから起き始めたかの変化点が説明できれば、次の調査方法や答えも見えてくる。どんなトラブルも、先ず自分の目て見て、何が起きているか把握することから始まります。自分の目で見て考えることを怠ってはいけません。
人として汗をかくことを欠かさないこと
- 当然エンジニアだから、テクノロジーは使い倒す。ただし、人として汗をかくことも欠かさない。私たちは機械ではないのだから、目の前の人を喜ばせる人でありたい。もし大切な人にプレゼントを贈る場合、1万円を振り込みLINE で通知しても喜びは少ないですよね。何を欲しがっているかを悩み、店に足を運んで選んだり、直接手渡しすれば大いに喜ぶわけです。プレゼントの奥に、あなたのためにと思いやりが伝わるから、嬉しいのです。
- これはビジネスも同じ。捨てておいてできる仕事はない。当事者意識でお客様に耳を傾けること、背景にあるお客様の課題を汲み取ることに気を配ります。また、他人事と思って取り掛かると、どうしても本気が出ないものです。これは自分の事だと思えば、自然と工夫が湧いてきます。
- 人と話す時に大切なこと、話の主役を「私」から「相手」に切り替えること。それだけで上手く行く。やっぱり、人は他人には興味がない。誰だって、興味のある話しか聞きたがらないのです。私(自社)の利益・満足ではなく、相手(お客様)にとってプラスになること・知りたいこと・喜びにつながることでなければ、伝わりません。
いまを生きること
- 不思議なことに、私たちの頭の中は、ポジティブなことより、過去の後悔や将来の不安といったネガティブなことが強く残ります。しかし、結局の所、私たちは目の前のことしかできないのです。
- だから、焦る必要はありません。今は、見えないところで、深く深く根を張る時間だと考えます。努力は続ければ、必ず実を結ぶ。
- いまは、目の前の仕事に全力で取り組むことが私なりの答えです。そして、せっかくなら義務や我慢の上で働くのではなく、働くことを楽しみたい。美味しいものを食べたり、買い物をする喜びより、人を助け、人の為に働いて得た喜びこそが、なにより勝る生きている喜びです。