AWSの料金についてのまとめ
AWSの利用料金をまとめます
AWS 料金体系
- 今日は、AWS(Amazon Web Services)を利用するにあたってコストを把握してみましょう。
- AWS はサービスごとに料金体系が異なるため、一見難しく思えます。また、値下げによる価格変更や無料枠の拡大など変更されることもあります。先ずは、基本的な料金体系の考え方を押さえましょう!
AWSは使った分を支払う従量課金
- AWSの料金体系はサービスごとに規定されていますが、基本的な原則は使った分を支払う従量課金です。
- 従量課金には、時間ベース、容量ベース、回数ベースの3種類があります。利用料金は、この3つのうちのどれか、あるいは組み合わせで決まります。
時間ベース
- 例えば、EC2の場合は、インスタンスのサイズ(CPU, Memなどの組み合わせ)で、1時間ごとの利用料が決定します。2018年10月現在、東京リージョン、Linuxベースのインスタンス価格は、以下の通りです。
- t2.nano(1 vCPU, 0.5 GiB Mem)→0.0076USD/時間
- t2.micro(1 vCPU, 1 GiB Mem)→ 0.0152USD/時間
- t2.small(1 vCPU, 2 GiB Mem)→ 0.0304USD/時間
- t2.medium(2 vCPU, 4 GiB Mem)→ 0.0608USD/時間
- t2.large(2 vCPU, 8 GiB Mem)→ 0.1216USD/時間
- t2.xlarge(4 vCPU, 16 GiB Mem)→ 0.2432USD/時間
- t2.2xlarge(8 vCPU, 32 GiB Mem)→ 0.4864USD/時間
容量ベース
- EC2に限らず、ネットワーク通信料に対しての課金があります。課金の考え方は、In(外のネットワークからAWSへの通信)とOut(AWSから外のネットワークへの通信)です。
- In は基本無料です。Out は通信料 1GBあたりの料金で課金されます。
- In は無料のため、オンプレミスのサーバーからAWSにデータをバックアップするといった使い方は、無料になります。バックアップからのリストアはOut になるため、課金されます。
回数ベース
- 例えば、SQSの場合は、100万件のAPIリクエストに対して、$0.50 が課金されます。
組み合わせ型
- 例えば、S3 の場合は、1ヵ月あたりのストレージ利用料とAPI のコール数による課金となります。
AWSの無料利用枠
- AWS には無料利用枠があります。新規ユーザー(サインアップから12 か月以内)と既存ユーザーで無料枠が異なります。
- 以下に主なサービスの無料利用枠をまとめます。
- AWS 無料利用枠(アカウント作成から 12 か月間)
- Elastic Compute Cloud (EC2)
- Amazon EC2 Linux t2.micro インスタンス使用 (1 GiB メモリ、32 ビットと 64 ビットのプラットフォームをサポート) x 750 時間 – 毎月の継続的な実行に十分な時間
- Amazon EC2 Microsoft Windows Server t2.micro インスタンス使用 (1 GiB メモリ、32 ビットと 64 ビットのプラットフォームをサポート) x 750 時間 – 毎月の継続的な実行に十分な時間
- Amazon Simple Storage Service (S3)
- 5 GB の Amazon S3 標準ストレージ、20,000 件の Getリクエスト、2,000 件の Putリクエスト
- Amazon Relational Database Service (RDS)
- Amazon RDS の単一アベイラビリティーゾーンの db.t2.micro インスタンスの使用 (MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle BYOL または (SQL Server Express Edition を実行する) SQL Server の実行用) x 750 時間 – DB インスタンスを毎月継続的に実行するのに十分な時間
- 20 GB のデータベースストレージ (RDS 汎用 (SSD) ストレージまたはマグネティックストレージの任意の組み合わせ)
- データ転送
- 15 GB のデータ転送 (アウト) と、AWS のサービスをすべて合わせて 1 GB のリージョンデータ転送
- Elastic Compute Cloud (EC2)
- AWS 無料利用枠 (無期限提供分)もあります。詳細および無料利用枠の最新情報は、AWSのウェブを参照してください。
AWSの料金計算ツール
- AWSの利用料の算出には、AWS公式の簡易見積もりツール(SIMPLE MONTHLY CALCULATOR)が便利です。
- 利用予定のサービスの使用量を入力していくことにより、月額の料金を計算することができます。
- 日本国内で利用する場合は、リージョンに「Asia Pacific (Tokyo)」を選択します。